鹿沼自動車教習所は日本初の「発達障害をもった人が運転免許をとれる教習」を始めた所です。所長の古澤さんは元公務員で「教育行政のときに心に浮かんだ疑問(この子たちは卒業後どうなるんだろう)が、今につながる」と言います。定年後に「あれをやろう!」と実現に近づけたのです。
毎年全国から発達障害があっても免許取りたい人が集まってきます。「彼らは運転免許証と成功体験を手に入れて就職に成功したり、親孝行をできたり…していますね」と、そんな力強い助けっ人さんでした!
8年前から始まった発達障害・軽度知的障害のある人の運転免許取得をサポートする「つばさプラン」。一般的な自動車教習所との大きな違いは指導員と教習生をつなぐコーディネーターがいることです。全国で初めての取り組みとあって、教習生は全国各地から集まり、2018年末時点で190人が免許を取得しています。
古澤さんは公務員時代に出席した公立中学校の卒業式で、不登校のまま義務教育を卒業していく生徒の存在を知り、未来を担う若者が社会に参加しにくい状態が続いてしまうことに不安感を覚えます。さらに、古澤さんのお父さんが始めた鹿沼自動車教習所が、少子化で若者が少なくなり、さらに進学、就職で市外・県外へ転出し、地元で免許をとる人が減少しており、経営が苦しくなっていました。なんとかしたいと思い「つばさプラン」の立ち上げを決意しました。つばさプラン自分のなかでは「世のため、社のため、自分のため」に向き合える大きな存在だと言います。
「無事卒業した修了生から感謝のお手紙をもらうこともしばしば」という鹿沼自教のつばさプランですが、そこには教習生を思ったきめ細かい配慮と指導の工夫が多くあります。古澤さんが編み出した「褒めのサンドイッチ」
①「前より上手になっているよ」
②「一旦停止を丁寧にやるともっといいよ」
③「やっぱり上手になったね」
と改善すべき点を前後に褒めながら伝える方法を使って前向きに教習を行うことができています。
そして、晴れて免許を取得した修了生は、就職に成功して立派な社会人として活躍したり、祖父母の通院の送り迎えをしておじいちゃんおばあちゃん孝行ができるようになったり、成功体験や感謝される経験をつかんでいます。
現在、全国初・全国唯一だったつばさプランが全国に広がっています。「運転免許 つばさプラン」全国研究会として、東京でも、南は熊本でもつばさプランのノウハウのもと免許取得を目指せるようになります。栃木から全国に広がる活動を誇らしく思いました!
引用:ラジオ学生Ⅲ 篠原紬様
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