女性と発達障がい【発達障がい 学習塾】ふぉるすりーる活動ブログ 2020/1/23①
女性と発達障がい
最近、女性(特に小学生の女の子)からの相談の依頼を受けることが多くなりました。そこで、今日は「女性と発達障がい」について調べてみました。
どのぐらいの割合?
一般的に男性の方が女性より多いと言われています。
ADHD(注意欠如多動性障がい)…男性:女性=2.5:1
ASD(自閉スペクトラム症・アスペルガー症候群・広汎性発達障がい)…
男性:女性=4:1
見つけにくいことも原因ではないかと言われています。
ADHDの女性の特徴は?
ADHDの女性はかなり目立ちにくいと言われています。
女性に多いパターンは不注意傾向が目立つそうです。
もちろん、多動の女性もいるのですが、頻度としては不注意傾向が多く、おとなしく席に座っているので「おとなしい子」で済まされて気付かないまま過ごしてしまうようです。
「ADHD度診断」がありますので、そちらでチェックできます。
ASDの女性の特徴は?
ASDはアスペルガー症候群や自閉症という別々の障がいをひとつの概念としてまとめたものです。
「アスペルガーテスト」がありますので、そちらでチェックできます。
子どもの頃は見つけにくく大人になってから診断されてケースが最近増えているようです。
対人コミュニケーションでも男性より目立たないで、周囲から見ても比較的良く見られます。でも、これはあくまで周囲からの評価で、本人の中では違和感を持っています。特に女性同士の場合に困り感を多く持つようです。
二次障がいは?
女性は先ほどのように、成人になってからの診断を受けるケースが多く、二次障がいが重くなってから病院に見てもらっているようです。
症状としては、うつや不安障がい、摂食障がい、パーソナリティ障がい、愛着障がいなどがあります。
一番多くは、自分と周囲とのズレから、自信が持てず生きづらくなり、ASDでは摂食障がい、ADHDでは、気が利かないことや、女性だからできて当たり前などから、頑張りすぎて疲れてしまうようです。失敗を繰り返すことによって、やがて二次障がいに発展するようです。
異性との関わりは?
男女間の関係は特に難しいようです。どうすればいいかの正解がないからです。ですので、ADHDやASDに人たちにとっては困りごとが山盛りです。
ADHDの場合、約束したことを忘れたり、衝動的に相手に想いを伝えてしまう為、トラブルがおこるようです。特にADHDはできないことを隠す為頑張りすぎるようです。
ASDの場合、距離感がつかめず誤解を生み、拒否できないので、性的な被害に遭う事があるそうです。
また、パートナーになってからも、相手の気持ちが読み取れずトラブルがおこることが考えられます。偏った考えから異性との間にストレスを持つようです。
生活の中での困りごとと対策は?
〇職場では?
上司や同僚からの伝えていることを察するのが苦手だったり、うっかり失言があるようです。
また、女性の輪に入りにくかったり、仕事に関わらないコミュニケーションを求められることに苦手意識を持ちます。
対策としては、仕事場では、必要以上の事を話すことはないと思って、聞き役に徹するといいと思われます。
また、女性の方が、働き方にバリエーションが多いため、自分に合っている仕事は他にもあるかもしれないと思い、転職も多いと言われています。
二次的な障がいを緩和するためにもそれも悪いことではないでしょう。
〇感覚の過敏
光や音などの感覚の過敏は疲れやすさやストレスになります。化粧や制服が難しくなることもあるようです。これも無理せず、化粧は薄めに、制服は間にシャツを挟むなどの対応をするといいでしょう。
〇家事は?
特に料理に苦手を感じるようです。同時に作業を進めないといけませんし、短時間で効率よくすることが複雑のようです。
特にASDの場合は、何が完成形かがわからず戸惑うようです。ですので時間が多くかかったり段取り良くできないようです。
対策としては、完璧を求めずカット野菜を使ったり、最近は副菜も良いものがたくさん売られているので、そのようなもので良い意味で手を抜くこともしてみてはいかがでしょうか。
〇結婚生活は?
注意すべきは、些細な失敗の積み重ねです。知らないうちにストレス過多になってしまうようです。気持ちのすれ違いが増えてくると生活しにくくなるそうです。
対策としては、お互いの特性についてしっかり話し合って、共有しておくことでしょう。周囲もトラブルにならないか見ていただくことも必要かもしれません。
〇妊娠や出産は?
ASDは身体の変化が受け入れられなくてトラブルになるそうです。特にもともと体調がすぐれなかった場合は、妊娠中は更に体調不良になりやすいようです。こちらも周囲のサポートが必要でしょう。
また、子育てにおいても、特に一人目の場合は、先の見通しが持てないため苦労の連続だそうです。子育ての場合は周囲との関わりも増えるため、ストレスやプレッシャーが増えるようです。
妊娠や出産、子育てなどで二次障がいが起こらないよう、周囲と協力して育児をしていきましょう。自治体や地域でお育てサークルなどのサポートを上手に利用しましょう。
近江八幡 お勧めのサークル「みかんの木」
能登川 お勧めのサークルです「おかげSUNのとが和」
実は姿かたちや性質は親から子へ遺伝します。子どもの相談をしていて、実はお母さんの発達障がいが発覚するケースがめずらしくありません。
ぜひ、様々な機関に相談をすすんでしてみてください。
引用:宮尾益知先生監修の文章より
■子どもの頃からの対策が必要です!!
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