大人の吃音ってどうなの!?【発達障がい 学習塾】ふぉるすりーるブログ 2020/02/17①
⑥大人の吃音ってどうなの!?
【おさらい:吃音とは!?】
・なめらかに話すことができない状態
・流動性の障がい
・同じ音や語の一部を繰り返してしまう
・同じ音を引き延ばしてしまう
・言葉が詰まる
・成人でも残ることがある
・仕事上で支障が生じる恐れがある
・診断名としては「成人期発症の流暢症」
【特性・特徴・症状】
・代表的な3つの特徴
〇連発…音や語の一部の繰り返し→「た・た・たべる」「ごは・ごは・ごはん」
〇伸発…音の引き伸ばし→「た~~べる」
〇難発(ブロック)…言葉が詰まる→「……ったべる」「……ごっごはん」
随伴運動を併発することもある…顔をしかめる、舌に力が入る、体を動かす
【吃音の原因】
・主に2種類に分類される
〇発音性吃音…吃音の9割→大人になるにつれて解消される人が多い
その後残る場合は、遺伝要因・発達的要因・環境要因など
獲得性心因性吃音(心的ストレスや外傷体験など)
【年齢によって変化する吃音】
〇幼少期…連発、新発が多いが半分以上は学齢期までになくなる
〇学齢期…難発が多い。どもらずに話そうとする工夫が始まる
工夫の種類…言い換え、随伴行動、挿入(あの~)、助走(えっと)
〇思春期…工夫が複雑になるが、人と話す場面を避ける「回避行動」が見られる
〇成人期…18歳以上では全治の1%になる
【大人の吃音】
・成人の100人にひとりは症状がある
・話すときにつかえる・最初の発生に詰まる・特定の子音が言いにくいなど
・工夫も様々で複雑化、工夫が多くなる
・話す機会を避ける、社会参加の妨げになる
【吃音の治療法】
・確立された治療法はない
・年齢によって治療や支援は様々
・成人期はリハビリテーション科や耳鼻咽喉科で言語聴覚士による指導、支援
【吃音のある人の仕事の悩みと対処法・支援】
・話すことに苦手意識が高い
・カミングアウトをするべきかどうかで悩む
・接客業に向いていないと思われる
【周囲の環境への働きかけ】
・業務の困難さ→別の業務への異動
・カミングアウトすることで、周囲への不安を解消
【自分への働きかけ】
・繰り返しで人前で話すことで話すことを慣れる
・表情やサイン、筆談、カードなどを利用する
【受けられる支援】
・障害者雇用枠での就職や、就労移行支援の利用、就労継続支援施設での福祉的就労
【周囲の人の吃音への対応】
・言葉を可能な限り待つ
・先走って言おうとしている事を言わない
・コミュニケーションの仕方などを話し合う
・緊張せず話せる環境、関係性を作る
※私も今2人吃音、1人構音の生徒を指導しています。色々とトラブルもありますが、それによる成長もしています。高校生の生徒は減りつつもありますが、残っているので、その都度、話し方の工夫を伝えています。
会社の中に吃音の方がおられたら…