大人の統合失調症ってどうなの?【発達障がい 学習塾】ふぉるすりーる活動ブログ 2020/2/18①
⑦大人の統合失調症ってどうなの!?
【おさらい:統合失調症って?】
・およそ100人に1人
・普通の話が通じなくなる
・不治の病と言われていた
・多くは回復する
・再発防止の治療の継続が必要
・薬物療法がある
・幻覚・妄想などがある精神疾患
・生活の障害…家庭や社会で生活が出来なくなる
・病識の障害…自分を振り返って考えられない
・慢性的になりやすい
・以前は「精神分裂症」と言われていた
【患者数】
・日本では約700万人が生涯で統合失調症にかかる
・10歳代から30歳代に多い(10歳代後半~20歳代がピーク)
・男女比…14:10
・女性の発症年齢は男性よりも遅め
【原因】
・全く分からない
・人生の進路への変化が契機となるケースが多い(きっかけ)
・双子で二人とも発症するのは50%(遺伝だけではない)
・発症した母親から生まれた子供の発症は10%
【症状】
・症状は多彩
〇幻覚・妄想…代表的な症状(陽性症状と呼ぶ)
〇幻覚…実際にないものが見える
〇幻聴…誰のいないのに人の声が聞こえる
〇独語…幻聴と話す
〇空笑…幻聴に聞き入って笑う
〇妄想…誤った内容を信じてしまう
〇迫害妄想…街で歩いている人の中に敵がいて自分を襲おうとする
〇関係妄想…周りの人の咳は自分へ怒っている
〇注察妄想…皆が自分をチラチラ見る
〇追跡妄想…警察が自分を尾行している
〇誇大妄想…自分が全世界を動かしている
〇以上のものを「被害妄想」という
〇考想化声…考えていることが声になって聞こえる
〇作為体験…自分の思いとは違うように誰かに操られている
〇考想伝播…自分の思いが世界に知られている
〇以上を「自我障害」という
【幻覚・妄想の特徴】
・内容の特徴…人間関係が主題(他人が悪さをする)
・気分に及ぼす影響…不安で恐ろしくなる(嘘の世界に引きずり込まれる)
・生活の障害…会話や行動が出来なくなる(陰性症状)→周囲に誤解が生じる
・会話や行動の障害…ピントがずれる・話題が飛ぶ・相手の話が読めないなど
・感情の障害…相手の感情が読めない(人と交流できない)
・意欲の障害…無為(意欲が出ない)、自閉(無口になる)
・病識の障害…自分が病気であることを認識できない
【治療法】
・外来か入院
・薬物治療と心理社会的治療
・抗精神病薬(神経遮断薬)
〇抗精神病作用…幻覚・妄想・自我障害を改善する
〇鎮静催眠作用…不安・不眠・興奮・衝動性を軽減する
〇精神賦活作用…感情・意欲の障害などの陰性症状の改善
・薬物治療の副作用は弱いとされている
・生活面でのリハビリテーション
・病気の経過…前兆期・急性期・回復期・安定期
※私の見た生徒の症状…例えば指がパッと見たら全く動いていないように見えて、実はよく見ると少しずつ動いています。動きは遅いですが確実に良くなっていき、やがては元に戻っていく印象があります。