大人のPTSDって!?【発達障がい 学習塾】ふぉるすりーるブログ 2020/03/03①
㉑大人のPTSDって!?
【PTSDとは?】
・PTSD…Post Traumatic Stress Disorder
・ポスト トラウマティック ストレス ディソーダー
・命の安全が脅かされるような出来事によって強い精神的衝撃を受けることが原因
・例…戦争、天災、事故、犯罪、虐待など
・著しい苦痛や生活機能の障害をもたらしているストレス障害
・急性ストレス障害(ASD)…症状がまだ1か月を経ていないもの
・しばしばアルコール依存症や薬物依存症といった嗜癖行動を抱える
・無自覚なまま施していた自己治療的な試み(セルフメディケーション)もある
【心的外傷(トラウマ)】
・急性トラウマ…事故、災害時
・慢性のトラウマ…児童虐待など繰り返し加害
・元々は戦争帰還兵の研究から生まれた
・複雑性トラウマ…組織的暴力、家庭内殴打など長期反復的
【治療】
・EMDR…眼球運動による脱感法と再処理法
・脱感法…不安の弱い物から順番にリラックスによって不安を除く方法
・薬物療法…SSRI系の抗うつ薬(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
・セロトニン…感情や気分のコントロールなどに関わる脳内の神経伝達物質
【症状】
・基本的症状…3つの症状
・症状が、強い恐怖、無力感または戦慄を伴う出来事の後、1ヶ月以上持続する
・強い衝撃を受けると、精神機能はショック状態に陥り、パニックを起こす場合がある
・その機能の一部を麻痺させることで一時的に現状に適応させようとする
・事件前後の記憶の想起の回避・忘却する傾向
・幸福感の喪失、感情鈍麻、物事に対する興味・関心の減退
・被虐待児には感情の麻痺などの症状
〇トラウマの原因になった障害、関連する事物に対しての回避傾向
〇事故・事件・犯罪の目撃体験等の一部や、全体に関わる追体験(フラッシュバック)
【特徴】
・災害、戦闘体験、犯罪被害など強い恐怖感を伴う体験が存在することが必要
・症状が1か月以上持続し、社会的、精神的機能障害を起こしている状態
・症状が3か月未満であれば急性、3か月以上であれば慢性と診断
・大半のケースはストレス因子になる重大なショックを受けてから6か月以内に発症
・6か月以上遅れて発症する「遅延型」も存在する
〇恐怖・無力感
・自分や他人の身体の保全に迫る危険や事件その人が体験、目撃
・その人の反応が強い恐怖、無力感または戦慄に関わるもの
〇心的外酒関連の刺激の回避や麻痺
・心的外傷体験の想起不能や、感情の萎縮、希望や関心がなくなる
・外傷に関わる人物特徴を避ける等に関わるもの
〇反復的かつ侵入的、苦痛である想起
・悪夢(子供の場合はっきりしない混乱が多い)やフラッシュバック
・外傷を象徴するきっかけによる強い苦痛に関わるもの
〇過度の覚醒
・外傷体験以前になかった睡眠障害、怒りの爆発や混乱、集中困難
・過度の警戒心や驚愕反応に関わるもの
【診断】
〇記憶…現在から過去にさかのぼる「出来事」に対する記憶が、診断に重要
・重大な出来事が記憶
・それほど重大でなかったが事後的に記憶が再構築
・もともとなかった出来事があたかもあったかのように出来事の記憶となる
・PTSDを発症した人の半数以上がうつ病、不安障害などを合併
・マイナスに進む場合だけではなく、プラスに想起する場合もある
※PTSDについて勉強しませんか?