大人とミュンヒハウゼン症候群とは!?【発達障がい 学習塾】ふぉるすりーるブログ 2020/03/11①
㉙大人とミュンヒハウゼン症候群
【ミュンヒハウゼン症候群とは!?】
・ミュンヒハウゼンしょうこうぐん、英: Münchausen syndrome)
※虚偽性障害…自分や他者が病気である、身体的(または精神的)な症状があることをねつ造する障害
・症例として周囲の関心や同情を引くために病気を装う
・自らの体を傷付けたりするといった行動が見られる
・1951年にイギリスの内科医、リチャード・アッシャー(英語版)によって発見され、「ほら吹き男爵」の異名を持ったドイツ貴族、ミュンヒハウゼン男爵にちなんで命名
・この病気には、虚偽の病気に罹患している対象について、患者自身であるミュンヒハウゼン症候群
・近親者(母親の子供に対するケースが多いが、配偶者などのケースもある)を病気に仕立て上げる、代理ミュンヒハウゼン症候群の2種類が存在
・日本の厚生労働省の平成20年度の統計によれば、日本では2008年4月から2009年3月までの間に心中以外で虐待死した児童67人中3人の児童が、代理ミュンヒハウゼン症候群により死亡している
【症状】
・一般的に虚偽性障害の中で身体的症状が優勢で、慢性的で重篤な症状のものをミュンヒハウゼン症候群と診断する
・過去に心的外傷を負ったというような精神的な症状を訴えるケースも存在する
・患者は病気を創作もしくは既に罹患している病気をことさらに重症であるように誇張し、通院や入院を繰り返す
・一つの病気の問題が解決したり、虚偽が見破られたり、小康状態に陥ると新たな病気を作り出す
・重篤な患者と見せかけるために自傷行為や検査検体のすり替え、偽装工作などを繰り返し行うことがある
・患者は怪我や病気という口実を利用して周囲の人間関係を操作することを目的にして、同情をかったり、懸命に病気と闘っている姿をことさらにアピールする
・病気そのものに関わる関わらないに関係なく独特の世界を作り上げるエピソードを創作する虚言癖を伴うことが多い
・患者のエピソードによる病歴は多彩であり、多種多様な既往歴を話すことが多い
・ただしそのエピソードや時期に関しては曖昧なことが多く、時期や内容も話す相手によって異なることが多い
・ミュンヒハウゼン症候群の患者には手術の繰り返しによって作られた独特な手術痕が見られたり、繰り返し同じ場所に対して自傷行為を行ったために残った褥瘡などが確認されることがある
【行動原理】
・ 患者は、自らの診断と病院の診断が異なった場合、病院をすぐに変えるドクターショッピングを日常的に繰り返し、検査や手術などを繰り返す
・様々な診療科を受診するなどの行動を行う場合がある
・そのため、病院遍歴を調べなければミュンヒハウゼン症候群を見つけることは難しく、患者の発見は主に入院・検査時の自傷行為・検体のすり替えの目撃・発覚などによって、初めてミュンヒハウゼン症候群の疑いがもたれるケースが多い
・大半の症例は精神科ではなく内科・外科と言った診療科で発見される
・この病気は境界例などのパーソナリティ障害との関わりが指摘されているが根本的な治療法は確立していない
・ミュンヒハウゼン症候群に罹患するきっかけは小児期の手術の経験であることが多く、そのときの記憶から相手の同情や気を引くために手術や入院を要する病気を作り出す行為を繰り返すことが報告されている
・ミュンヒハウゼン症候群の患者は、虚偽の病気による手術や入院を繰り返すため治療による薬や手術の副作用、慢性的に病気を作り出す行為を繰り返し、それらの副作用が蓄積されていくため予後は良くない
【代理ミュンヒハウゼン症候群】
・だいりミュンヒハウゼンしょうこうぐん、英: Münchausen syndrome by proxy、MSbP、MSP
・ミュンヒハウゼン症候群の一形態であって、傷害の対象が自分自身ではなく何か代理のものであるような精神疾患である
・多くの場合、傷害対象は自らの子や要介護者であるため、児童虐待、高齢者虐待、障害者虐待と同列に挙げられる
・しかしながら傷害行為自体は患者の目的ではなく、手段として傷害行為に及び自分に周囲の関心を引き寄せることで、自らの精神的満足を他者から得ようとしているものである(共依存)
・子が患者の傷害の対象である症例では、患者は傷害を目的として行っているわけではないとはいえ、行為が反復・継続し、重篤な傷害を負わされる危険がある
【代理ミュンヒハウゼン症候群の疑いのある芸能人】
・釈由美子
・辻希美
・今井メロ