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大人と起立性調節障害とは!?【発達障がい 学習塾】2020/03/22①

㊵大人と起立性調節障害

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起立性調節障害とは!?】

・ きりつせいちょうせつしょうがい

自律神経失調症の一種

・OD(ドイツ名: Orthostatic Dysregulation)と略される事もある

・生活リズムが乱れている様に見えるが、自律神経失調症状のひとつと考えられている

・「起立や座位で脳血流が減少し、思考力と判断力が低下する」身体の病気である

・10歳から16歳に多く、日本の小学生の5%、中学生の約10%にみられ男女比は 1:1.5〜2 と報告されている

・概日リズムが5時間程度うしろにズレている事が原因で午前中に交感神経活動が活性化しない

・一方、夜間に交感神経が活発化するため寝付きが悪くなる

・つまり『宵っ張りの朝寝坊』になりやすい

・上気道のアレルギーを併発する割合が高いとする報告がある

大人でも発症することがある

【症状】

・循環器系の障害として捉えられており、身体的な症状としては朝起きられない・めまい・立ちくらみ(脳貧血)が一番多くみられ、その他にも動悸・息切れ・睡眠障害・食欲不振・腹痛・頭痛・倦怠感など人によりさまざまな症状が現れる

・血液による酸素と栄養の供給が悪いため、疲れやすく疲れからの回復が遅れる

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【分類】

・下記に細分化される。

①起立直後性低血圧 (instantaneous orthostatic hypotension ; INOH)

・OD の中で最多

・起立直後に一過性の強い血圧低下を認め、同時に眼前暗黒感などの強い立ちくらみを覚える。頻脈も伴うことが多い

・末梢血管交感神経活動の低下により細動脈の収縮不全があると考えられる

・更に静脈系への貯留も著明で、静脈還流が低下すれば、拡張期圧も上昇し脈圧が低下する

②遷延性起立性低血圧 (delayed orthostatic hypotension)

・起立数分以降に血圧が徐々に下降し、起立失調症状が出現する

・起立中の静脈還流低下による心拍出量減少に対して、代償的な末梢血管支配交感神経活動の上昇が不十分であると考えられる

③体位性頻脈症候群 (postural orthostatic tachycardia syndrome ; POTS)

・起立失調症状は認めるが、上記.の①、②のような起立中の血圧低下を伴わず、起立時頻脈を認めるものである

・小児ではINOH 同様に多い

・起立中の腹部、下肢への血液貯留に対して過剰な交感神経興奮、エピネフリンの過剰分泌が生ずると考えられる

④神経調節性失神 (neurally-mediated-syncope ; NMS)

・起立中に突然に収縮期と拡張期血圧低下をきたし、起立失調症状が出現、立っていられなくなり、失神、失神前状態を生ずる

・顔面蒼白や冷汗などの前駆症状を伴うこともある

・血管迷走神経性発作による。起立中の頻脈、静脈還流の低下により、心臓が空打ち状態となり、その刺激で反射的におこるとされている

・①、②、③の経過中に生ずることもある

【治療】

◎生活指導(非薬物療法

運動療法

・毎日の散歩程度の運動をすすめる

・たとえば1日15分の歩行など、毎日運動をする習慣をつける

・心拍数が120を越えない程度の軽い運動(腹筋などの臥位でおこなう運動など)で良い

〇肉体操作

・起立時には、いきなり立ち上がらずに、30 秒程かけてゆっくり起立

・歩行開始時は、頭位を前屈させれば、脳血流が低下しないので起立時の失神を予防できる。起立中に、足踏みをする

・両足をクロスに交叉する。更に頭を前屈する

〇規則正しい生活リズムのすすめ

・夜更かし、朝寝坊をやめる

・昼寝をしない。難しいが、強制してストレスにならないようにその子にあわせて指導する

〇暑い場所は避ける

・高温の場所では、末梢血管は動脈、静脈とも拡張し、また発汗によって脱水をおこし、血圧が低下する

・入浴は短時間

・梅雨、夏場は注意

〇下半身圧迫装具

・下半身への血液貯留を防ぎ、血圧低下を防止する装具(弾性ストッキングや、ODバンドのような加圧式腹部バンド)は、適切に利用すると効果あり

〇食事の注意

・塩分は循環血漿量を増やし血圧を上げるために必須である

・したがって、食事やおやつを通じてやや多めの食塩摂取をする

・水分のこまめな摂取も必須である

・スポーツドリンクは塩分も摂取できる

・こまめに水分を摂取し、一日を通して2リットルほどの水分を摂取すると良いとされる

薬物療法

・ミドドリン、アメニジウム、プロプラノロール、ジヒデルエルゴタミンの投与が有効である

・また、起立性調節障害に有効であるとされる物質として次のようなものがあり、薬剤に用いられる

・以下、三つのタイプに分けて紹介する

〇血液量を増加させる物質(フルドロコルチゾン、エリスロポエチンなど)

アセチルコリンエステラーゼの働きを抑制する物質(ピリドスチグミンなど)

〇血管収縮を改善する物質(ミドドリン、エフェドリン・プソイドエフェドリン、テオフィリンなど)と薬剤(SSRIなど)

 

 

 

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