クライン・レビン症候群とは!? 2020/04/06① #発達障害 #学習塾 #塾 #近江八幡
第54段 クライン・レビン症候群とは!?
【クライン・レビン症候群とは!?】
・ クライン・レビンしょうこうぐん…Kleine Levin Syndrome
・数日から数週間にわたり連続した睡眠状態となる睡眠障害の一つ
・クライネ・レヴィン症候群、クライネ・レビン症候群、周期性傾眠症と訳されることがある
・この疾患は難病指定、医療費助成自立支援の対象になるべき疾患である
・現在日本過眠症患者協会にて全国の該当患者が集結し厚生労働省への要請の為、署名会員も募っている
・強度な睡眠衝動を起こす点ではナルコレプシーに似ている
・非常に長期間にわたり継続する点が異なる
・発病者自体が非常に希で、1000例程度の報告例しかないため、原因は特定されていない
・塩酸メチルフェニデート、硫酸アンフェタミンなどを用いた薬物療法も試みられている
・自然治癒する報告例もある
・過去には、男性のみが発症する報告書がまとめられていたことがあった
・最近では女性例も報告されるようになり「眠り姫」として報道される例もある
・反復性の過眠症で、過眠期に過食や性欲亢進などの行動異常をともなう
・男女比は約 2:1と男性に多い
【過眠症】
・かみんしょう…英:hypersomnia
・睡眠が多いがそれでも眠いという状態であり、そのことが著しい苦痛あるいは機能の障害をもたらしている睡眠障害である
・持続しているものであり、当人が正常な生活を保つために必要な睡眠時間を確保できない睡眠不足とは異なる
・DSM-5『DSM第5版』では、過眠障害(かみんしょうがい、英:Hypersomnolence Didorder)である
・『精神障害の診断と統計マニュアル』第4版(DSM-IV)における原発性過眠症は、『睡眠障害国際分類』(ICSD)の特発性過眠症に対応する
・これは一次性の過眠症であり、身体、精神、薬物の影響がみられない
・対して、二次性過眠症とはそうした影響が原因となっている
・身体では、甲状腺機能亢進症や脳腫瘍などの身体疾患も原因となる
・精神では、不眠症や概日リズム睡眠障害の症状であるかもしれない
・睡眠薬の消費が多く作用が日中に持ち越されていれば、薬物誘発性の過眠症である
・あるいは、カフェインや精神刺激薬をやめたことによる離脱もそうである
・過眠を伴う主な睡眠障害にナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、反復性過眠症(周期性傾眠症)、むずむず脚症候群、周期性四肢運動障害(英語版)などがあげられる
【治療】
・対症療法であり、アンフェタミン、メチルフェニデート、モダフィニルなどの中枢神経刺激薬が処方されることがある
・他にも薬剤には、クロニジン、レボドパ、ブロモクリプチン、抗うつ薬、モノアミン酸化酵素阻害薬のこともある
・しかしこれは診療ガイドラインではないため、有効性を精査したものではない
・行動改善、たとえば就寝を遅らせるような、夜間の仕事や社会活動を避けるなどは、症状をいくらか軽減させる
・アルコールとカフェインを控えるべきである
・二次性の過眠症には、先にその基礎疾患の治療である
・薬剤性による二次性の過眠症である場合には、その昼間の眠気の原因であるアルコールや、睡眠薬の調整や、依存している場合には依存症の治療である