カナー自閉症とは!? 2020/04/17① #発達障害 #学習塾 #塾 #近江八幡 #居場所
第65段 カナー自閉症とは!?
【カナー自閉症とは!?】
・ 知能や言葉の発達の遅れ(知的障害)を伴う自閉症の通称
・現在の医学的な診断名としては「自閉症スペクトラム」と呼ばれることが定着しているが、自閉症状だけではなく知的障害への支援が特に重要になってきている
・カナー症候群…カナー型自閉症ともいう
・自閉症の中で知的障害を合併する場合を指す用語
・医学的な診断名ではない
・カナー型自閉症、カナータイプなどと呼ばれることもある
・「言葉の発達の遅れ」「コミュニケーションの障害」「対人関係・社会性の障害」「パターン化した行動、こだわり」などの自閉症の特徴と知的機能の発達の遅れをもつ障害
・3歳までには何らかの症状がみられると言われている
・1943年にアメリカの児童精神科医レオ・カナーによって報告されたため、カナーの名前をとって呼ばれている
・現在、最新の診断基準である『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)では、自閉症状のある障害は「自閉症スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害」(ASD)という診断名に統一されている
・かつては、症状によってカテゴリー分けされており、アスペルガー症候群、高機能自閉症、早期幼児自閉症、小児自閉症などさまざまな名称で呼ばれていた
・そのような中でカナー症候群という用語が生まれ、広がった背景には、アスペルガー症候群や高機能自閉症という用語の広がりとの関係があるといわれている
・アスペルガー症候群や高機能自閉症という、知的障害を伴わない自閉症の概念が拡大するにつれ、それに対する、知的障害のある自閉症を表わす概念としてカナー型・カナー症候群・低機能自閉症などの用語が使用されてきたと考えられる
・スペクトラム(連続体)と捉えられるようになり、知的障害がない自閉症のタイプが広く知られるようになったことで、逆説的に知的障害のあるタイプを指す用語が必要とされる場が増えてきた
・これらのタイプは認知機能や言語面での発達に遅れが見られることから、自閉症に対する支援と知的障害に対する支援の両面が必要になり、一様な「自閉症スペクトラム」への支援だけでは不十分なことも多い
【原因】
・ カナー症候群(自閉症スペクトラム)の原因はいまだ特定されていない
・親のしつけや愛情不足が直接の原因ではないことがわかっている
・カナー症候群をはじめ、自閉症スペクトラムは生まれつきの脳機能障害であると考えられており、その機能障害を引き起こすそもそもの原因は遺伝子にあるとみられている
・遺伝子が関与しているからといって親から子に必ず遺伝するタイプの「遺伝病」ではない
・遺伝的要因だけではなく様々な環境要因も関わっていると考えられている