大人とワーキングメモリーとは?【発達障がい 学習塾】ふぉるすりーるブログ 2020/02/29①
⑱大人とワーキングメモリとは?
- 【ワーキングメモリとは?】
- 【ワーキングメモリの役割】
- 【ワーキングメモリの具体例】
- 【ワーキングメモリの働きが弱いと】
- 【ワーキングメモリが弱いとどうなる!?】
- 【ワーキングメモリと発達障害の特性の関係】
【ワーキングメモリとは?】
・作業や動作に必要な情報を一時的に記憶・処理する能力のこと
・会話、読み書き、計算などの日常のあらゆる判断や行動と関わっている
・作業記憶や作動記憶とも呼ばれる
・瞬時な適切な判断をするのに必要
【ワーキングメモリの役割】
・入ってきた情報を脳内にメモする
・どの情報に対応するか整理している
・不要な情報は削除する
【ワーキングメモリの具体例】
〇会話
・相手の話を一時的に覚える(記憶)
・話の内容から相手の意図をくみ取る(整理)
・話の展開に従って前の情報を忘れる(削除)
〇学習部屋の本(ワーキングメモリは作業机)
・本…入ってくる情報
・机の上に本(情報)を並べて保存する
・机の上で本(情報)をわかりやすく並べ替える(整理)
・必要な本(情報)(記憶)と不要な本(情報)を仕分ける(削除)
・これからも必要な本(情報)は本棚(長期記憶)へ移動する
・この机の大きさがワーキングメモリの大きさで人それぞれ
【ワーキングメモリの働きが弱いと】
・頼んだことをすぐ忘れてしまう
・一度に2つ以上のことを処理するのが苦手
・周囲に理解を得られず叱られる
・感覚過敏や鈍麻、疲労感などの身体的な問題があらわれる
〇本の例でいうと
・机の上で本(情報)を整理できない
・机の面積が狭い(ワーキングメモリが小さい)…本(情報)が少ない
・机の広さに合わない量の本(情報)があると、うまく処理できない
・多すぎると整理する前に机から本(情報)が落ちてしまう(誤削除)
【ワーキングメモリが弱いとどうなる!?】
〇記憶が苦手な場合
・情報をメモするのが苦手…必要な事を忘れる
・指示をすぐ忘れる
・書き写すのが遅い
・忘れ物や紛失物が多い
・読んだ内容を覚えられない…文章を理解するのに時間がかかる
・頭に浮かんだ内容をすぐ忘れる…文章を書くことが苦手になる
〇整理が苦手な場合
・情報の処理が苦手…情報の中で何に注意したらいいか分からない
・混乱したり、場違いな言動をしてしまう
・会話の受け答えがちぐはぐになる
・どの順番で身体を動かせばかわからない…運動が苦手になる
〇記憶の削除が苦手な場合
・新しい情報を取り入れにくい
・行動の切り替えが難しい
・連続的に会話を続けられない
・仕事の切り替えができない
・前に話した会話を再び話し続ける
【ワーキングメモリと発達障害の特性の関係】
〇ADHD(注意欠陥・多動性障害)
・注意すべきことの判別が出来ない
・忘れ物が多い
・気が散りやすい
〇LD(学習障害)
・文字からの情報を記憶できない
・書こうとした文字の記憶が出来ず、正しく書けない
・頭の中で数字の情報を短期記憶、活用ができない