発達障がいと視覚過敏【発達障がい 学習塾】ふぉるすりーるブログ 2020/1/29①
我が子のトリセツシリーズ
⑤視覚過敏の子の対処法
今日は視覚過敏についてお話します。
【特性・特徴】
・特定の光や色への視覚的なストレスが大きい
・苦手な環境に長くいると倦怠感・頭痛・目まい
・ひどくなると寝込んでしまい、日常生活に支障が起こる
【具体例】
・人によって異なり様々です。体調が悪い時に過敏になります。
・ASD(自閉スペクトラム症)の人に多い特性です。症状のない人もいます。
・明るさ…蛍光灯の光が点滅して見える
LEDの光が痛い
カメラなどのフラッシュが見れない
・色…ネオンサインが痛い
コントラストに弱い
【こんな誤解が】
・我慢の強要や逆に責められることがあります。
「我慢して」「すぐに慣れるよ」「気にしない」「わがまま」
・つらい体験が多いほど症状が重くなることもある。
「慣れる」のではなく「ひどくなる」
・子どもにとっては「自分の感覚」が標準。周囲の理解が必要。
自分が間違っていると自分を責めてしまう。
【対処法】
・一般には、サングラス、偏光レンズメガネ、パソコン用メガネ、つばのある帽子、フードで光を遮る。→視野を狭くし刺激を減少させる。
・遮光カーテン、間接照明、白熱灯に変える。
・外出時も目を閉じて休む。
・落ち着いた明るさの場所や店を選ぶ。(事前に選んでおく)
・インテリアはシンプルに。
・色付きの紙や下敷きを用いる。コピーも色付きの紙にする。
・定規などで文字を隠し少しずつ見る。
・パソコンやスマホの画面は、輝度と彩度を下げる。
・カラーフィルターの設定やブルーライトカットフィルムを使う。
・なるべく画面を見ず、音声読み上げ機能を利用する。
・こまめに休みを取る。
・理解者を増やす。
・学校や職場でクールダウンできる部屋を用意してもらう。
・なるべく疲れをためないようにする。
※私の教え子の話…今は職場で光を遮るパーテーションを自分のデスクに付けてもらっているそうです。理解のある会社だと言っていましたよ。
実は視覚過敏の本はあまり売られていません。また、調べておきます。下の著書は感覚過敏の本ですので、中に視覚過敏の事例も書かれています。良かったら見てください。
|
ついでに聴覚過敏のお子様がおられる方にお勧めの本です。
聴覚過敏の第一人者、デービッド・M・バグリー
実は聴覚過敏の本はあまり売られていません。私もこの本しか知りません…
内容はどちらかと言えば、医師寄りで患者用ではありません。
|